第4回 愛犬の写真。可愛く撮影するには?(準備編)
連載第一回目にトーさんは、最高の愛犬を撮影できるのは
飼い主さんです!と言い切りました。
なんでという方は、一回目をさらりと読んでもらえると嬉しいです。
と、言いましたが、トーさんはプロの写真屋なので
ちょっとしたテクニックは頭の引き出しの中にいっぱい隠しています。
難しい、プロの技術なのだろうと訝しがる方もいるでしょうが、
そんなことはありません。プロのレベルというのはお客様が
満足できる写真を、限られた時間の中で撮影して、紙なのかWEBなのか
を判断してフィニッシュさせるということなのです。それは、どんな状況でも
それをしなければならない。
野球で言うとデッドボールでも塁へ。サッカーで言うとオウンゴールを狙っても
点をとる。失敗は許されないから、時に姑息な手も使うと言うことです。
皆さんは、堂々とリラックスして楽しんで撮影しましょう。
失敗したら、何回でも撮影しなおせば良いのです!
と言うことで、アマチュアの方でも愛犬に撮影できるテクはいっぱいあります。
簡単なことだけど、やって見ると、意外に可愛い写真が撮影できる!
こんなコツを少し紹介してみます。まずは準備編です。
高いカメラとかいらないですよ。準備するものはスマホだけ。
むしろ、スマホの方が良いのです。
一眼カメラって、なんかに似ていませんか?そう、銃です。
トーさんだって、知らない人に銃を向けられれば震えあがります。
怖いですよね〜。それは犬にとっても同じです。
きっと遺伝子の中に遠い過去の狼時代、銃で追われた記憶が入っているのかも
知れないし、レンズのこちら側の良い写真を撮影するぞ!という気迫が圧となって
伝わってしまうのかも知れません。狙いを定めて、引き金(シャッター)を引く感覚は
暴力の一つですよね。犬はヘーワが大好きなので、外からの強いエネルギーを
敏感に察してしまうのです。
人間でも、大きなカメラで撮影されるのが好きな人は政治家と芸能人くらいです(笑)
なので、どうしても一眼レフで撮影したい人は、まずは愛犬にカメラをくんくんさせて
これは、危険なものではないということを覚えさせてください。
トーさんは、初めての犬の撮影の時には、コミュニケーション8割、撮影2割の
時間割で行なっています。危ない人じゃない、危ないモノじゃないと覚えてもらうのには
それくらいの時間が必要かなと思うからです。
そして、シャッターを押す度に褒めてあげてください。
トーさんはやりませんが、撮影したらおやつを上げて、良い記憶を擦り込むのも
一つの方法です。撮影は楽しいなあと犬に思わせてください。
愛犬がレンズを向いている写真が撮影したい!記念写真のようなカット欲しいという方がいれば、もう一つ準備があればより良いですね。それは、もう一人、人間、愛犬に嫌われていない人間が撮影者の
隣にいることなのです。家族の方、彼氏、ご主人、奥様、友達などなど、誰でも良いです。
理由は、最近のスマホは大きいので、手で固定するのがなかなか大変だからです。
特に手が小さな女性や子供にとって、愛犬をフレームの中に収めるのは一苦労。
犬は止まってくれないことの方が多いですからね。そうなると集中することになります。普段はのんびりと笑顔で接しているのに、愛犬に無意識に圧をかけてしまうのです。
そして、犬は一つのことにだけ集中します。もう一人、側にいて、声をかけてあげるだけで
犬はそちらに集中します。その隙にカシャ!プロの現場でも、同じようなことをやっています。手の空いたライターさん、編集者さん、時にはスタイリストさんまで加わって
トーさんの後ろや隣で、犬に注目してもらおうと声をかけたり、踊ったりと
側から見ると、こいつら、アホの集団と思われること間違いなし(笑)
それに、外で撮影したりする時は、事故や脱走などのアクシデントを避けるためにも
一人サポートの方がいると、グッと安心できますよね。
少々長くなったので、実践編は次の回に書きます。ではでは!